ネコでもわかる照明の部屋 - 舞台照明 > 調光卓と調光機(2)

2003年5月31日
調光卓と調光機(2)

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前回のコラムの続き。

じゃぁユニットと卓が一体型かそうでないかで、具体的に何がどう変わるの?というお話です。
まず違うこととして、ひとつのチャンネル(ひとつのフェーダー)に割り当てられる灯体の数のことが挙げられます。灯体とフェーダーを対応付けすることを「パッチする」、というように呼びますが、最近の新しい劇場では、普通は弱電パッチという方法を用います。このパッチの仕方は簡単に言ってしまえば、卓からはただ信号を送れるように信号の組替えだけをして、実際の手は煩わせずに行おうという方法です。この方法では、信号が向く方向を調光卓上で指示してやれば良いだけなので、ひとつのチャンネルで無限の灯体数を扱うことが可能です。極端な話、劇場に吊ってあるすべての灯体をひとつのフェーダーでまかなうことも出来てしまうわけです。
対して、ディムパックに代表されるユニット一体型の卓はどうでしょう? こういった種類のものの場合、先ほどと違って卓からユニットへの信号の送り方の変更は出来ません。なのでパッチは、直接ユニットのどの回路にどの灯体を刺すか、ということを確認しながらやるしかないのです。(これを強電パッチといいます。)で、ユニット一回路というのは電流の容量が決まってますから、一つのフェーダーで操作できる灯体数にも限界が生じてしまうわけです。
ホールでやるときには、プロの小屋就きさんもいますし、一つのフェーダーでどれだけの電気容量を扱うかということはほぼ気にしなくても良いのですが、校内でディムパックなんかを使うときにはしっかり計算をしましょう。

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