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2023年3月13日
東京芸術劇場の舞台技術セミナーがおもしろい

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高校演劇の大会も開催されていることでおなじみ、東京芸術劇場が、舞台技術セミナーというものを開催しています。
これは、舞台技術スタッフ、文化施設職員、高校・大学・専門学校生など舞台技術に興味・関心のあるすべての人を対象とした、連続セミナーシリーズとのことで、高校生もその対象に入っています。

過去には音響のセミナーだったりドローンに関するセミナーという内容もありました。今回の第12弾では「見つめ直す 舞台の安全」というテーマで、舞台芸術の現場の第一線で働く技術スタッフによる討論会が実施されたとのことです。

この討論会の様子がYouTubeで公開されていたので見てみたのですが、これがなかなか面白かったです。

出演しているのは、照明や舞台、音響のいわゆるスタッフさんたちなのですが、立場としては劇場側のスタッフと、乗り込みで入る外部スタッフさんとに分かれています。
それぞれポジションが異なると、意見がぶつかるというか視点が違う箇所があるわけです。言い淀んで(?)モゴモゴしているところなども含めて、お互いの立場を想像しながら話を聞いてみるととても面白いですね。
話の途中には、いわゆる素人の団体が劇場を使うときのエピソードも出てきます。

テーマである「舞台の安全」というのは、残念ながら高校演劇ではあまり触れられずにスルーされがちな視点です。しかし実際は劇場に入ると小屋付きの厳しい目によってその安全が担保されている側面もあります。

照明の場合、劇場に入ってから、高校生自身が高所作業をおこなうようなことは考えづらいでしょう。しかし、他にも例えば舞台装置がそれなりの高さで役者がその上に立つようなとき、その安全性はどうなのかなど、抑えておくべき視点はあります。(実際、高校演劇の現場に入った裏方スタッフから、「〇〇の高さで手すりが無いのはまずいのでは......」なんていう話を聞いたりもします。)

東京芸術劇場の舞台技術セミナーを見てみると、現場作業をする側の視点だけではなく、劇場スタッフなどの他の視点からも、安全性をどう確保するのかを考える良い機会になりそうです。

東京芸術劇場 舞台技術セミナーvol.12 「見つめ直す 舞台の安全」

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