LED機材を導入する
LED機材を使うにはDMXの調光卓が必要
これまで舞台照明を扱うには、大きな電力が必要になることが前提だった。だからこそ、教室のような普通の場所ではなかなか公演用に舞台照明を入れることが困難だったわけである。
だが、近年LEDが発明され、舞台照明業界にもLED機材がどんどん投入されている。LEDは省電力なので、教室や会議室公演でも充分使えるのだ。高校演劇の世界でも、少しずつではあるが進歩的な学校を中心にLED機材が使われはじめている。ただし、LED機材は買えばすぐ使えるかというとそうでもなく、設定が必要である。そこでその方法を書いておきたい。
まず、必要なのは、LEDの灯体とともに、DMXに対応した調光卓、そしてDMXケーブルである。これがないと動かない。(一部、DMXの灯体であっても、ウシオライティングのLEDパーライトのように、古い調光卓でフェードイン/フェードアウトができるものもあるが、例外的。)
これらを図式化すると下記のようになる。なお、LED灯体が複数ある場合には、LED灯体同士をDMXケーブルでつなぐことで点灯できる。
LED機材のつなぎ方
LED機材や調光卓の電源は、一般家庭にもあるコンセントから取ることになる。どこの教室にもある普通のコンセントの口だ。ここまでは誰でもできる。
次に必要なのが、DMXケーブルを使って、調光卓とLED機材をつなぐ作業である。調光卓の背面にある「OUT」と書いてあるところにDMXケーブルを差し込み、そのDMXケーブルの片方をLED機材の背面にある「IN」と書いてあるところに差し込む。これで完成である。なお、複数台をつなげるときには、今度はLED機材の背面にある「OUT」と、別のLED機材の背面にある「IN」との間をDMXケーブルでつなぐことになる。(DMXのINとOUTについてはここにも書いてある。
なお、DMXケーブルには3ピンのものと5ピンのものがある。機材によってどちらか異なるので、よく確認のうえ購入したい。もし間違えて買ってしまった場合には、変換するものも売っているのでそれで対応しよう。
【LINK】DMXケーブル(3ピン)
【LINK】DMXケーブル(5ピン)
【LINK】DMX変換(3ピンメス-5ピンオス)
【LINK】DMX変換(5ピンメス-3ピンオス)
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