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地明かり&前明かり(2)

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入っている色

経験では、高校演劇の基本仕込みの地明かりでは色が2種類入れられるようになっていると思う。つまり、同じシュートの同じ明かりが2種類あり、それぞれ色を入れられるということだ。小さなホールでは回路数や灯体数の都合でそうでもないかもしれないが...。
2種類の色の組み合わせが出来るという前提で話を進める。多くの場合、その入っている色の組み合わせは、ブルーとナマ、ないしはアンバーではないかと思う。(ブルー系とアンバー系というのは最もオーソドックスな色の混ぜ方である。)私の高校時代は、ずっと#wと#78がサスに入っていたが、#wと#72だとか他にもパターンはあるだろう。
一体どんな色が入っていて、その色は変えても良いのかどうかなど、じっくり確認すべきである。

色を組み合わせる

同じシュートパターンの明かりが2種類、3種類あるということは、つまりはそれぞれのゲージを変えて混ぜて使うと良いぞ、ということである。例えば、#wだけでは少し黄色がかった明かりになってしまうと思ったら、ブルーを弱いゲージで少しだけ足して白い明かりを作ってみるだとか、工夫が出来る。
これを応用すれば、例えば昼間のシーンと夜のシーンがあったとき、昼のシーンは#wだけ、夜のシーンはブルーだけとしてしまいがちなところを、少しずつゲージを変えていくことで膨らみのある明かりを作りだすことが可能になるのである。

その他

SSや単サスを使う

SSや単サスを、地明かりの補助として使うことも考えられる。単サスは役者の一人台詞など、それ単独で用いるときに使うものだと思いこんでしまいがちな面もあるが、それとなく地明かりに組み込んでも良いのである。
例えば、舞台装置の都合でどうしてもサスやシーリングをつけても暗くなってしまうところが出てきてしまった場合、そんなときには単サスを補助的に使う方法などが考えられる。
同様にしてSSも使える。地明かり自体が届いていない範囲に、SSで当たりをとるなどすれば良いのである。

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