校内公演に関するコンテンツを新しく作ってから少し経ったわけですが。
校内の教室やら体育館やらで照明を扱うときと、外のホールで照明を触るとき、目にみえなくとも最も違うであろうことが「調光」のことでしょう。
演劇部が体育館を使うときでも、大学の学生劇団でも、地方のアマチュア劇団でも(?)、普段劇場ではない場所で公演をするとき、もっともよく使われている調光卓は「ディムパック」というやつではないかと勝手に推測しています。発売元である丸茂電機のカタログには「講堂や体育館など持ち運び可能な調光機」とか書いてあったような気がします。
ディムパックや、それに似たような各社が出してる製品は、シンプルで操作も単純なので、それは分かりやすいのですが、大会をやるようなでかいホールには、ディムパックとは違うタイプの卓が置いてあることが普通だと思うのです。なので、普段ディムパックに慣れすぎていると大会が行われるホールに入ったときに戸惑ってしまうでしょうね。(その逆もまた然り。)
ディムパックとホールの調光卓で決定的に違うのは、ユニットと卓が一体型になっているかそうでないか、の違いでしょう。
ホールに行けば調光室にでっかい卓が置いてありますが、じつは気づかない場所に「ユニット」という調光機が置いてあります。卓から制御信号を出してユニットまでそれを届け、実際の制御はユニットを通して行っているという図式ですね。
逆にディムパックの場合は、上記でいう卓の部分とユニットの部分が一体化しています。ディムパックの後ろに、コンセントが挿せるようになっているのは、そこの部分がユニットだから、ということなのです。
じゃぁユニットと卓が一体型かそうでないかで、具体的に何がどう変わるの?というお話はまた次のコラムで。
- Newer: 調光卓と調光機(2)
- Older: 持ち込み機材について考える