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2011年1月11日
第46回関東高等学校演劇研究大会・南関東大会 観照記(2日目後半)

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久々に関東大会を(ちょっとだけ)見に行ってきました。
どうやらこのコラムの記録によれば2005年の大会以来の観劇となりましたが観照記録を書いてみましょう。

八王子市芸術文化会館いちょうホールにて。


●茨城県立土浦第一高校「Damn!舞姫!!」

基本は地明かり芝居で、たまに単サスが入るというシンプルな明かりでした。
特筆すべきはラストシーンの夕陽が差し込む明かりですね。教室の電気が消えたあと、上手奥から舞台装置の窓などを照らしながら差し込むアンバーの明かりは、とても美しかったです。窓枠への当たり方を意識しながら計算された美しさがありました。
ただ、この夕陽の明かりが入るまでに、ホリゾントの色がそれまでの無機質なものからアンバーに変わっていったのですが、このスピードはもうちょっと考えたほうが良かったかもしれません。お芝居の流れとともにホリゾントの色が変わるのがあからさますぎるきらいがあり、もっと自然にできると、観客の心にもっと刺さるラストシーンが描けたのではないかと思います。
また、講評でも指摘を受けていましたが、数々のネタに丁寧さが欲しかったところです。照明でいうと、上手のパネルの上部から役者が登場するシーンがありましたが、ほぼ真上に近いところからの単サス明かりは失敗だったと思います。影が伸びてしまって汚いし、ネタ自体が見えづらく、理解の妨げになってしまいました。単サスのあて方のセオリー(しっかり顔が見えるような角度で)を意識すべきだったと思います。位置によってはコロガシを使ってねらってもいいぐらいかもしれません。


●静岡市立商業高校「私の上に降る雪は」

関東大会ということでとても広い舞台空間なのですが、パネルで空間を狭めて自分たちの舞台の広さを意識的に作っていました。よって地明かりも、使用する舞台部分だけ(つまりセンター)にあてるというやり方をしていました。
特殊な方法としては、舞台中何度か出てきたSSの明かりだけによる詩の朗読シーンです。幻想的な雰囲気が出せていたと思います。
オープニングで、上手からのSSのシュートがずれて客席側の壁に漏れており、すぐに狙いを直していたようですが、これは観客からも注目されてしまうところなので仕込み中に気付いておくべきところだったと思います。短い仕込み時間ですが、手順をしっかり考えて作業の時間配分ができると良いですね。


出場校の皆さん、実行委員や裏方の皆さん、観客の皆さん、おつかれさまでした。

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