パシフィコ横浜で行われた、ワールドライティングフェア2004へ行ってきました。
このイベントは、2年に1度行われる、日本の舞台照明業界のイベントで、各照明メーカーが新製品をこぞって展示してくれる、なかなか面白い催しものです。プロの照明さん、メーカーさん以外にも、専門学校生をはじめとした学生もたくさん来場していたようですね。
しかし、ここで展示される製品は、近頃はもう、高校演劇で身近な一般照明の類ではなく、デジタルな製品ばかりになってきていますね。灯体でいえば、ムービングライトとか流行のLED器具とかです。
しかし、少なからず高校演劇で使われそうな機材もありましたので、ここではそういう新製品を軽く紹介しましょう。
まず調光卓ですが、丸茂電機が「PRELUCE(プレルーチェ)」という新しい卓を出していました。高校演劇業界に名を馳せる丸茂電機ですが、今まで調光卓というと、高校の講堂に入れられるレベルで使い勝手の良いのがありませんでした。Lighting Boardという、2段プリセットのDMX対応卓があったんですが、これはシーンのメモリーが出来ないタイプで、ではシーンメモリーをしたければ、使いこなせない機能が満載で高価格のプリティナとかミューファイルになっちゃってたのでした。高校生にも使いやすい、ちょうど良いスペックのものだと、日本製では松下電工のものしかないかな、と思ってたんですが......。
そこで今回登場したのが、Lighting Boardのように簡単操作で、かつシーンメモリーやチェイスも使えるというPRELUCEです。価格帯は、海外製の同等機能の卓に比べたら結構高いようですが、日本メーカーという安心性を考えると、高校の体育館や講堂に入れられるちょうどよいスペックの卓かなと思います。2段で、1段あたり24?48ch。ワイドモード可。シーンが20シーン×10ページ記憶可。それとは別に、サブマスも10本あります。
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