東京・六本木にある美術館、21_21 DESIGN SIGHTで現在開催中の展覧会がちまたで話題です。
その展覧会のタイトルは「マル秘展 めったに見られないデザイナー達の原画」です。
日本デザインコミッティーというデザイン業界の人たちが集まる集団があるのですが、そのメンバーが普段どんなプロセスでデザインの仕事をしているのか見られるというシロモノです。なかなか普段公開されない内容の展示がされているということで、デザイン関係の人がいっぱい見学に来てますね!
出展しているデザイナーのジャンルは様々です。グラフィックデザイナー、プロダクトデザイナー、家具デザイナー、建築家、木工作家、キュレーターなどほんとうに多種多様でバラエティに富んでいます。
田川欣哉氏のメルカリのアイコンやロゴデザインみたいなものから、建築家である隈研吾氏の高輪ゲートウェイ駅の設計のアイデアプロセスまで、大小問わずいろいろなものが展示されていて見ていて飽きません。
その中に、照明デザイナー面出薫氏の展示もあります。
(面出薫氏...東京駅のライティングや、シンガポールの植物園のライティングを手掛けた人。)
面出薫氏は、建築照明や住宅照明を手掛けている方ですが、どのようにその照明をデザインしているのか、その過程を垣間見ることができるのは参考になります。
面出薫氏はその著書の中での、舞台照明と建築照明の違いについても語っています。が、今回の展示の中で、建築照明にも関わらず、まるで演劇のように、ストーリー性を意識しながら照明デザインをしているのではないかと感じさせる図面も置いてありました。建築照明と舞台照明は別物のように見えて、じつは通ずるところがあるのではないかと感じた一点です。
その他にも、我々舞台照明に携わるものにも身近(?)な色温度について言及しているものもあったり。(K=ケルビンがそれです。コンバージョンフィルターで調整するのが色温度ですね。)
ウェブサイトでも一部展示内容が見られますが、お近くの方はぜひ21_21 DESIGN SIGHTへ足を運ぶと良いでしょう。
ちなみに日本デザインコミッティーは、かの有名な照明デザイナー、石井幹子氏も加入していた時期があったそうです。
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