そして全国大会三日目です。
■日本大学鶴ヶ丘高等学校「屋上の話」
日大鶴ヶ丘。緞帳あいたままスタート。サスもCLもFroもナマの明かりからはじまり、段々夕焼けに。LHアンバーに、UHも濃いめの青に変化しつつ、上手フロントからのアンバーを徐々にIN。サスのナマ明かりも少しずつ弱めに。 #高校演劇
— Haruo Aoki (@nekodemo) July 29, 2019
お話の中でも重要なキーになっている「夕日」をどうやって表現するのかに苦心したのだろうと想像できました。特別な機材を使うわけではなく、劇場にある一般機材とオペレーターの手だけで、じんわり夕日を作ることに成功していたと思います。
ホリゾントをだんだん変化させていくという手法も取りつつ、フロントからアンバーを差し込ませるという、オーソドックスであり、かつ基本仕込みだけでここまでできるんだということが分かるとても良い例だったと思います。
■香川県立丸亀高等学校「馬鹿も休み休みYEAH!!」
丸亀。明かりに凝らないシンプル直球勝負な舞台。基本に忠実。クリニックとヲタ芸シーンで上下ツラにころがしたミニパー使用。ラストのツラ側のネライは今大会ほぼ使われてないプロサスから。 #高校演劇
— Haruo Aoki (@nekodemo) July 29, 2019
もし照明がまったく変化しなくても成立するぐらいの、演技力と演出力があったわけですが、ピンポイントでここぞというときに照明の力を借りていたなという印象です。
上手と下手の客席側に1つずつベースにつけて置かれていたミニパーは、ピンクの色を入れて使用されていました。ヲタ芸を浮かび上がせるいい明かりでした。
そして、ラストはプロセニアム(なのか?)のサスからのネライがありました。この劇場のプロサスはあまり使い勝手のよくなさそうな位置にあったので、今大会で使っていた学校は2校程度だったかと思います。
というわけで、全国大会おつかれさまでした!
ちなみに、今回、初日の基本仕込みで、ナマ漏れを発見しましてちょっと気になってました。初日午後になったら修正されていましたが......。これは生徒たちの範疇外です。
#高校演劇 全国大会。たしか1サス上手のナナメのブルーが1灯ナマ漏れしてたけど午後になったら直ってた
— Haruo Aoki (@nekodemo) July 27, 2019
いずれにしましても、今年の全国大会でもいい舞台をたくさん見られてよかったです。
全国大会の客席にはいろんな人が来ていまして、じつは舞台の裏方が専門のオトナも見に来ています。(プロの裏方、アマチュアの裏方、劇場で働くスタッフなど。)
そういう人たちと毎回話すのですが、その人たちが口をそろえて「高校演劇を見るのはやめられないねー」と言うのです。見ていて楽しいし、ものすごい発見がある瞬間もあります。
そんな舞台を見せていただきありがとうございました!
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