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2013年8月 8日
全国大会観照記 長崎大会三日目

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続きまして、全国大会3日目レビュー。

2013/8/4、長崎県長崎市の長崎市公会堂にて。


●沖縄県立八重山高等学校「O《ラブ》?ここがわったーぬ愛島?」

特徴的なところとしては、パーライト4灯をバックから使ったビーム明かりでしょうか。細かなことをしなくても、このナローのパーライト4灯だけで象徴的なシーンとすることができました。舞台セットや演出を含め、気合を入れすぎず、いわばチープに作品を作るというスタンスを感じましたので、明かりもちょうど良かったかなと思います。
もしも上手奥の出ハケ口の奥に、廊下を思わせるパネルを置く等しているのであれば、その部分に対する明かりを作ったりして時間軸を表現することも可能ですが、そういう芝居でも無かったですね。


●島根県立出雲高等学校「ガッコの階段物語」

スモークを焚いて幕開きしました。派手に主張しすぎず、でも芝居をちゃんと成立させる基本の明かりができていたと思います。
地明かりは基本暗めでしたが、役者がツラに出過ぎるとどうしても顔が見えづらくなる(SUS明かりがナマが強く、前明かりが青が強いという現象による)という点があったので、そのバランスはほしかったところです。
また、サザンの曲に合わせたシーンでは、下手奥からアンバーの明かりを差し込ませており、王道的な明かりでした。一方、そのシーンでは階段の上部のほうのタッチが弱くなってしまい、せっかくの階段のセットが、そもそもの色合いもあるのですがのっぺりしてしまっていたように感じます。このシーンだけに限らず、階段をどう見せるか考えてみるのは(演出家の考えもありますが)おもしろいと思います。
出雲高校もパーライトのビームを出していましたが、ここは#77ですね。
ピンスポットライトを使っていましたが、この会場の特性上、センターからではなく上手or下手フロント方面からねらわないといけないという制約がありました。しかし上手に使い分けを出来ていたと思います。


というわけで全国大会関係者の皆さんおつかれさまでした!

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