高校演劇が原作の映画「アルプススタンドのはしの方」が、気づけば映画ファンの間でも大絶賛のようです。
そんな中、アルプススタンドのはしの方の脚本執筆者、籔博晶先生のインタビュー動画が公開されていました。
動画を拝見したところ、藪先生も高校生時代は高校演劇部に籍を置き、大学卒業を経てその後 高校の先生となり、演劇部顧問になったとのこと。
顧問の先生のストーリーやキャリアの詳細は、あまりメディアで目にすることがないので、新鮮な気持ちで見てしまいました。これも映画化による恩恵ですね。
演劇部の生徒が、大人になって高校の先生になり、演劇部顧問になるというキャリアパスはたまに耳にします。私の知っている演劇部顧問でも、何名か顔が思い浮かびます。
演劇のプロの道に進むわけではなく、教育業界に身を置き、でも演劇を続けるというのがなんだか高校演劇出身の「らしさ」のようにも感じますね。
しかも「アルプススタンドのはしの方」の藪先生のように、各種大会での指導実績もしっかり持ってるというのはすごいですね。
高校教員になったからといって、希望すればすぐに演劇部顧問になれるというわけでもなくて、どの部活の顧問を任せられるかはわからないところもありますが、ひとつの面白いキャリアパスだなぁと思います。
また、演劇部顧問になったとしても、別の部活の顧問も兼任しないといけなくて忙しいというケースもあるでしょうし、演劇部の先生にとっては稽古に付き合う時間が「サービス残業時間」になってしまうこともあったり、演劇部顧問の世界も美談ばかりではないと思いますが......。
ところで藪先生は、高校卒業後に、早稲田大学の劇団森(しん)に所属されていたそうです。藪先生時代の劇団森とは世代が異なりますが、私も学生時代は劇団森はよく観劇していました。劇団森の同学年の照明担当とは仲良しだったので、照明仕込みやバラシのお手伝いによく劇場入りしていた記憶があります。
藪先生の経歴を聞いて、ちょっぴり懐かしくなりました!