ネコでもわかる照明の部屋 - 舞台照明

Vectorworks SpotlightはVRで照明体験ができる

第4回ライブ・エンターテイメントEXPOにいってきました。

(先日、とある舞台の現場に入ったときに裏方同士で「今度ナントカっていう展示会あるよね」という話になり、しかし名前を誰も思い出せないまま話していたのですが、たぶんこれのことです。)

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さて、この展示会の中ではいろいろな業者が出展していまして、舞台照明だけでなくいろいろな器具の売込みがおこなわれていました。

さてそのなかに、Vectorworksのブースがありましたので今回はこのVectorworksについて書いてみましょう。

VectorworksはCADソフトのひとつでして、パソコン上でさまざまな建築の設計ができるソフトです。
そのなかでもVectorworks Spotlightというものがありまして、これを使うと舞台照明のデザインをパソコンをつかってあらかじめつくっておくことができるのです。


通常、どんな現場でも照明仕込図というものを書きますが、それをVectorworksで作れるというわけですね。さらにこれはCADなので、仕込図を書くのみにとどまらず、それらの灯体から出る明かりがどんなふうに舞台装置に当たるのか、なんていうことまでパソコン上でシミュレーションできます。


高校演劇ではそこまでやってるのは見たことないですが、大規模なライブ現場なんかではVectorworksは使われていますし、小劇場でも使っている照明さんを知っています。舞台装置に対して明かりの出方を綿密に計算したい場合などには有用なのでしょうね。

かくいう私は全然使っていませんでして、10年ぶりぐらいに今回Vectorworksを目にしたわけですが、今年の新製品Vectorworks2017では、なんとVR技術が導入されていました。
スマホにVRメガネをつけて、Vectorworksでつくった仕込みの中を客として(演者として)歩くことができるのです。

残念ながら、まだレンダリング性能が追いついていなくて、明かりの出方まではVRで再生することはできないようですが、いずれ出来るようになるのだと思います。

時代はどんどん進化しますね。

Vectorworks Spotlightは40万円ぐらいするので、これを読んでいる方で買う方はまずいないと思いますが、そんな明かりの作り方もあるのだぞということで。

Vectorworksを使った照明や舞台装置づくりの話がこんなところにありましたので貼っておきます。

デジタル技術の活用で可能性が広がる大道具制作(俳優座劇場 舞台美術部)

Vectorworksユーザー活用レポート 東京舞台照明

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