ネコでもわかる照明の部屋 - 舞台照明

全国大会観照記 三重県四日市大会 三日目

つづいて全国大会2日目、2009/8/2四日市市文化会館にて。
ちなみに、最優秀校と優秀校に選ばれた帯広柏葉、松戸馬橋、大船、青森中央の作品は国立公演もあってNHK BSで放送されます。しかしその上演は、あくまで国立劇場での舞台なので、下記レビューとは照明プランが異なる可能性が多々考えられます。使える機材の数なんかも違いが激しいですからね。なので、映像と比較するのはやめましょう。

●青森県立青森中央高校「ともことサマーキャンプ」
きっかけが少なく、オープニングとエンディングとブルー暗転をのぞき基本的には劇中ずっとナマ地明かりがついているというシンプル勝負な舞台でした。それだけ演技と本の力があるという証でしょう。
暗転時は、基本的にブルー暗転。1サスのブルー4灯に、フロントとシーリングのブルーも入れていたと思います。ブルー暗転で前明かりのブルーも入れるか入れないかは芝居の見せ方にもよりますが、ここは前明かりありだたっということですね。
オープニングとエンディングだけ、ちょっと象徴的な明かりでした。1サスのブルー4灯に、SSのナマを上手/下手から当てるという明かり。SSは、ストップモーションにも、とっても映えますね。

●群馬県立前橋高校「そばや」
男子だらけの勢いに乗ったお芝居でした。
それもあってか照明はさほど気にしていないプランだったようです。
基本明かりは、ホリゾントを白く染め、前明かりはフロント、そしてサス明かりがなぜか上手からのナナメだけ。
大人になった後のシーンでは、ホリをブルー、シーリングとフロントもブルー、1サスに上手からのナマのナナメでした。ナナメを上手からだけにしたことによって、斜に構えた感じのアンニュイな印象を出せていたのかなと思います。
ラストシーンは、再度地明かりに戻ったようにみえて、実際は違う明かりでした。(1サスのナナメが上手/下手ともについている。2サスの下手ナナメナマもついている。そしてシーリングとフロントがついていない。)ミスだったように思います。

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