ネコでもわかる照明の部屋 - 舞台照明

持ち込み機材について考える

先日、某有名演劇ユニットのお芝居を観劇してきました。最近は、芝居でもムービングライトを使うところをよく見かけるようになりましたが、その劇団もムービングライトを使ってました。バリライトという有名なやつがいくつか吊ってあったんですね。
そこで思ったのですが、これを見たら高校生もムービングライトを使いたくなるのかな、と。
その芝居の中自体では、ムービングライトは、ウォッシュとして地明かりの補助的に使ったりストロボとして使ったり、あまり激しく動いていなかったので素人目にはムービングなのか何なのかよくわからないのですが、これが音楽ライブのように激しく動いていたらどうでしょう。なまじ高校演劇でもよく上演される劇作家の作品だったので、高校生が自分たちの上演のときに使いたいと思うようになるかもしれないな、と思いました。

その昔、某有名高校演劇部の上演を観たときに、その高校はスピナーというぐるぐる回るライト(一種のムービングライトか)やらソースフォーやらを使ってました。基本仕込みには普通はないものなので「持ち込み」なのでしょう。その高校は大会での実績・経験もあって、そういったある意味特殊な機材の使い方と効用性を理解しているのだと思いましたが、多くの高校の高校生にとっては、そんな機材の使い方なんて知ったこっちゃないですよね。ムービングライトなんて普通に使えないでしょうし、ソースフォーもパーライトも、触ってみたことがなければ持ち込みようがないなと思いました。
大会でも持ち込み用に、回路やチャンネルはいくつか用意されているとは思いますが、環境が整ってない多くの高校にとってはなかなか手を出しにくいのです。

メモリー卓とマニュアルへ戻る

調光卓と調光機(1)へ進む


  ツイート

▲ページ上部へ戻る