ネコでもわかる照明の部屋 - 舞台照明

灯体の知識(3)

その他

PARライト

パーライトとは、電球とレンズが一体となった「シールドビーム」というものが入っている灯体のこと。フォーカスの調節は出来ないが、シールドビームの種類(レンズ部分が違う)を変えることで明かりの拡散の方法を変えることが出来る。明かりの強さが強いという特徴や、シールドビームの種類によってはスモークを炊くと明かりの筋がきれいに見えるということから、ビームを出すときによく使用される。ライブでは定番。

商品名ではないが、種類としてはPAR64、PAR56、PAR36(ミニパー)などがある。シールドビームの種類には、ミディアム、ナロー、ベリーナローがある。ミディアムが最も光が拡がり、ベリーナローがもっとも絞られた明かりになるので、たとえばビームを出すときにはミディアムよりもベリーナローが望ましいと言える。

下の写真がパーライト。大きい方から順に、PAR64、PAR56、PAR36。


エリスポ

特殊なレンズの組み方をさせて、輪郭がはっきり出るようにしてある灯体のことをエリスポ(エリプソイダルスポットライト)と言う。多くの灯体には「カッター」「羽根」がついており、それによって明かりを丸だけでなく四角形などに切ることが出来る。また、アルミ板で模様を作ってそれを挿入すると、その模様を明かりとして出すことも出来る。

明かりをきれいに切れるため、前明かりとして使っているホールもあるが、高校演劇で使うようなホールではそんなことはあまり無さそう。

商品としては、ETC社のSource Four、東京舞台照明のITOなどが有名。下の写真上段の右側のものがSource Four。

写真下段の左側が、ネタホルダーとアルミ板で作ったネタ(ゴボ)。右側が、ネタホルダーにそのネタを入れた状態。




その他もろもろ

他には、ストロボ、エフェクトマシン(スパイラルマシンなど)、ムービングライトなど灯体はたくさんある。だが、高校演劇では常設で使う機材では無いのでここでは割愛することにする。なお、参考までに、上の写真上段の左側のものが、エフェクトマシンの一種であるディスクマシンに先玉を付けている例である。

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