ホールいろいろ(2)
前明かり
シーリングスポットライト
客席の頭上に位置しているライト。客席の方から舞台を照らし、役者の顔を見せるために用いる。舞台の天からの明かりだけでは、役者の顔に陰が出来てしまうので、前明かりが必要になってくるのである。
高校演劇の基本仕込みでは、舞台全体をフラットに照らす用のものと、部分的に(上手だけ、下手だけなど)照らしているもの2種類が見受けられる。地区大会などで使われる小さなホールであればあるほど、回路数の関係上、ネライ用(部分的に照らす用)が無い傾向にあると予想される。
また、だいたい色は、オーソドックスにナマ、ブルー、アンバーが入っていることが多いと思われる。
フロントサイドスポットライト
舞台の斜め前方から舞台を狙っている前明かり。シーリングだけでは立体感がなくなってしまうため、このようなフロントが必要になってくる。どうやらこの位置に照明を持ってくるというのは、日本独自というか、日本が考えついた素敵なアイデアらしい。
基本仕込みでは、舞台をフラットに照らしていることと思う。
センターフォローピンスポットライト
客席の頭上の、シーリングよりもより舞台から離れた位置に位置しているであろうライト。舞台上の人物をフォローして照らすためのもので、動かすには調光卓での操作でなく、人が一人つくことが必要になる。
すごく小さなホールではこれは存在しないこともあるが、設置してあるところでは最低2つは置いてあると思う。操作は慣れないと大変。
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