ネコでもわかる照明の部屋 - 舞台照明

調光卓の知識(2)

操作の仕方

一つのシーンを作ってみる

まずは、プリセットフェーダーで実際に明かりを出してみる。下の1の図で言えば、プリセットの1段目を使って、フェーダー1が50%、フェーダー2が75%、フェーダー3が50%...といった具合に明かりを作っていくのである。 次に、段選択のボタンを押す。AないしはBに、さきほど作った1段目の明かりが対応するようにボタンを押すのである。2の図では、Bに1段目が対応している。 最後に、クロスフェーダーのBを、フルに上げれば作った明かりが出るのである。


実際の作り方

しかし、実際の60分の芝居の中での操作は上記のようにはいかない。明かりのパターンが1つだけではないからだ。 芝居中にいくつもシーンがあって、明かりのパターンを幾つも出さなければならない場合には、クロスフェーダー、段選択、プリセットフェーダーを目まぐるしく動かすことになる。具体的には、ある一つのシーンの明かりがAの1段目で組まれていたとしたら、その明かりが出ている最中に、Bの他の段(2段目か3段目)で次の明かりを作っておく。もちろん段選択のボタンで、その2段目か3段目のボタンを押しておいて、きっかけでクロスフェーダーを動かせば今作った明かりに切り替わるのである。この繰り返しで、いくつものパターンをこなすことになる。

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